東京医科歯科大学名誉教授藤田紘一郎先生
藤田先生は感染免疫学や寄生虫学の視点から公衆衛生に特化した執筆を多数されています。中でも寄生虫に関連する書で広く知られるようになりました。
花粉症やアトピーの原因を、寄生虫を撲滅しすぎたためという持論をお持ちです。
研究の一環として、自らの腸内でサナダムシのキヨミちゃんを15年間6代にわたり共生していたことがあるという逸話をもつ先生です。
日本の水道法は世界の中でも一番厳しいと言い、基準を満たすために水道水内の細菌を殺す目的で塩素をたくさん入れてしまう。その塩素の入った水を我々は飲むのでもともと体の中にいた細菌まで死んでしまうとおっしゃっています。
「腸内細菌が大切」ということは世間的に認められているところですが、どうやったら増えるか、どうやったら減ってしまうかと言う事をつきつめられています。
1950年頃は、日本人には回虫が62%いたと言います。サナダムシなどの回虫が分泌する液には人の免疫を抑える働きがあったそうです。
昔は花粉症やアトピーなどのアレルギーは無かったとの見解です。この40年間でそれが発生するようになったということは水道水に原因があると先生は考えられています。